2026.08.31

メディアコラボ事業の紹介——好きのお手伝い

取材:秋葉絢夏(デザインスタジオ・エル)
写真:内山温那
文:秋葉絢夏(デザインスタジオ・エル)

アニエラでは「好きのお手伝い」をコンセプトに、声優・イラストレーター・VTuberなどのクリエイターやアニメ作品とのコラボを行っています。コラボが実現するまでの流れや、クリエイター・作品に対する想いをメンバーに聞きました。

祐川(すけかわ)

2025年入社。自身初のメディアコラボ担当事例として、ラジオ番組『ANIERA presents 峯田茉優のPOP CULTURE RADIO』を企画・制作。

小林巧(こばやしたくみ)

アニエラの専務取締役。これまでに、バーチャルタレント九条林檎とコラボしたりんごジュース「紅館」など数々のコラボを担当。

メディアコラボで「好きのお手伝い」

はじめに、メディアコラボ事業の内容を教えてください。

小林巧

はい。この事業では、「好きのお手伝い」をコンセプトに、さまざまなクリエイターさんとコラボレーションをしてオリジナルアイテムを企画・制作するほか、最近ではラジオ番組といったメディア制作もしています。イラストレーターさん、声優さん、VTuberさんなど幅広い方とコラボをしているほか、アニメ作品とのタイアップもしてきました。制作するグッズも、りんごジュース、日本酒、アパレル製品など、コラボする方に合わせてさまざまです。

さまざまなコラボをされてきたんですね。「好きのお手伝い」がコンセプトということで、コラボを始めた背景をお聞かせいただけますか?

小林巧

アニエラがもともとリユース事業を土台にしてきたこともあり、流通・販売といった我々の強みを生かして、クリエイターさんの活動を広げたり、新しいファンの方が増えたりするようなお手伝いがしたいという考えから始まりました。個人で活動されている方だと、グッズを作るにしても大きな在庫を抱えるのはハードルが高かったりするので、そこを我々がお手伝いさせてもらっています。グッズに加え、最近ではラジオ番組も手がけていて、少しずつお手伝いのかたちも広げているところです。

ラジオといえば、今年の1月から峯田茉優(みねだまゆ)さんの『POP CULTURE RADIO』が始まりましたね!

祐川

はい。僕が昨年入社して、初めて担当させていただいたコラボが峯田さんのラジオでした。

峯田茉優さんとコラボしたラジオ番組『ANIERA presents 峯田茉優のPOP CULTURE RADIO』は、SBC信越放送で放送中です。聴き逃し配信もぜひお楽しみください!
https://sbc21.co.jp/blogwp/rdpg/pop/

小林巧

もともと、コラボ事業は私と代表の二人でできることをしていたんですが、どうしてもリソースが足りなくて。祐川が入ってくれたことでメディアのコラボもできるようになり、「メディアコラボ事業部」として運営できるようになりました。今は祐川を中心にこの事業を動かしてくれています。なので、ぜひ祐川からもたくさん話してもらえたらと思います。

コラボが実現できるまで

クリエイターさんや作品とのコラボレーションは、どのように実現していくのでしょうか?

祐川

基本的には、僕たちからコラボしたい方にお声がけをして、お話をして、少しずつ企画を進めていくようなかたちですね。

コラボのお相手について、アニエラの皆さんが「お手伝いしたい」と思われるのはどんな方ですか?

祐川

これまで僕がイチから担当したものは峯田さんのラジオのみなんですが、峯田さんにお声がけした理由としては、ご本人が長野出身というのも一つあるんですが、やはり自分自身が「いいな」と思う直感的な要素がすごく強いかなと思います。

小林巧

そうですね。結構「好き」で行くパターンが多いですね。直感的に「応援したい」と思う方がいて、我々に応援できる商材や仕組みがあればお声がけしてみる、というケースが多いです。

企画・制作は、例えばラジオの場合、どのように進みましたか?

祐川

まずは自分が企画を出して、代表を含め社内で見てもらいつつ、それがどこまで放送として実現可能なのかを番組側にも確認して、やりとりしながら進めていった感じです。企画から初回の放送まで、準備期間は大体半年くらいでした。

コラボにあたり、祐川さん自身が心がけていることはありますか?

祐川

作る側だけでなく、受け取る側の気持ちも考えることを第一に意識しています。自分も1オタクとしていろんな作品に触れる中で、やっぱりいろいろと思うことがあって。作る側がいいと思っていても、受け取る側からするとちょっとズレているようなこともあると思うので、作る側の目線とオタク側の目線の両方をかなり意識していますね。

受け取る方が「いいな」と思うコラボを通してこそ、クリエイターさんや作品の魅力も伝わっていくと思うので、受け取る側の目線ももっているからこそ、いいコラボが実現できるんだろうなと思います。

「お手伝いできた」と思えたエピソード

この事業を通して、「お手伝いできた」と実感できた瞬間や、具体的なエピソードはありますか。

小林巧

具体的な話だと、九条林檎さんとコラボしているりんごジュースは毎年リリースしている商品なんですが、2年目、3年目と続く中でリピートしてくださるファンの方も出てきて、出荷の時期になると「そろそろりんごジュースか」みたいな反応があったりするので、毎年その季節になるとりんごジュースと一緒にそのクリエイターさんを思い出すきっかけにもなっているというところで、お手伝いになったかなと思います。
あと、コラボグッズを松本市内の実店舗で販売したときに、「関東圏からチャリで来ました」っていうお客さんもいて(笑)。もともとはグッズを買う目的で松本までいらっしゃったんですけど、「せっかくだから松本観光しよう」といろんな場所を巡って、松本を好きになって帰ってくださって、次の機会には友達も連れて松本観光に来てくださった方がいらっしゃいました。このときは、コラボ商品を通じてクリエイターさんだけでなく地域まで好きになっていただくことができて、お手伝いできたというか、コラボした意義があったなとすごく感じました。

毎年恒例のコラボというのも素敵ですね。また、コラボグッズをきっかけに地域の魅力も他の人に広めていただけるのはすごく嬉しいことだと思います。好きがつながり、好きが深まり、好きが広がる、まさにポップカルチャーハブを表すエピソードですね!

この仕事の楽しいところ

メディアコラボのお仕事をしていて、特に楽しいと感じるのはどんなときですか?

祐川

やっぱり、コラボしたものがかたちになった瞬間ですかね。ラジオも準備期間がすごく長くて大変だったんですが、それが番組として世に出て、それを受け取った人がいろんな反応をしてくれるっていうのが、やっぱりエンタメのお仕事をやっていて一番楽しい瞬間だなと思います。初回の収録時は、パーソナリティの峯田さんご本人以上に緊張してたんじゃないかと思うくらいドキドキしましたが(笑)。

ラジオの準備には半年ほどかかったということで、番組として放送された瞬間は、関わる皆さんの喜びも大きかったのではないかと思います。

この仕事の難しいところ

一方で、このお仕事で難しいと感じるところはありますか。

祐川

そうですね、このお仕事に限らずなんですが、どれだけいいものを作れるかを考えるフェーズが一番苦労しますね。ラジオの例だと、「今の若い人がどのくらいラジオを聴いているんだろう?」というのもあり、どこまで内容を凝ったものにするのか、シンプルにするのかを考えるのが結構難しかったですね。自分はもともとラジオが好きでいろんな番組を聴いてきたので、今回ラジオ番組を作るにあたって、自分が面白いと思った過去の番組を改めて聴き返して参考にしてみたりしました。もちろん内容だけでなく時間の縛りもあるので、トータルで考えながら準備をする期間が、何を作るときも難しいなと思います。

ラジオに限らず、それを受け取った方の反応を得るまでは、いいものを作ろうとして考えてきたことが正解なのかがわからないもどかしさや難しさがあるんだろうなと思います。

祐川

そうですね。

これからの展望

これから、メディアコラボ事業を通してやってみたいことや、目指したいことはありますか。

祐川

まず、目標としては、今やっているラジオ番組をどんどん大きな番組にしていきたいですね。あとは、各地方にもたくさんのクリエイターさんがいらっしゃると思うので、これからまだまだいろんな方とコラボをしていって、長野も含め、それぞれの地域も盛り上げる一助になれたらいいなと思います。

小林巧

これまで、我々自身も経験を積んできて、提案できることやお手伝いできるケースが少しずつ増えてきたのと、やっぱり祐川が入ってきてくれたことでコラボのかたちも広がったので、これからもできることをどんどん広げていけたらと思います。実をいうと、最初の頃は会社の名前も全然知られてなくて、オファーしてもコラボが成立しないことのほうが多かったんです。でも、実績を重ねてきたことでより多くの方とご縁をいただけるようになったと思いますし、今後は逆に、企画を持ち込んでいただけるケースも出てきたら嬉しいです。
今後も「好きのお手伝い」を続けることでクリエイターさんの活動の幅が広がったり、地域がさらに盛り上がったりして、それがアニエラの成長にもつながったらすごくいいなと思います。

アニエラの皆さんは、クリエイターさんや作品をすごくリスペクトされているなと感じているので、そういった姿勢や皆さんの想いがさらに伝わっていくことで、ますます素敵なコラボが実現していくんじゃないかと思います。祐川さん、小林さん、ありがとうございました!